「傷だらけの栄光」 ‘56年 米 ポール・ニューマン
プロボクシングの世界ミドル級チャンピオン、ロッキー・グラジアーノの半生を描いたモノクロ映画。父親に反抗し、非行を繰り返す主人公。刑務所にも入り、母親にも見捨てられる。徴兵されれば上官を殴り脱走する始末。しかしボクシングを始め、結婚もし順調に勝ち進み、順風満帆な人生を歩みだす。そこへ過去の経歴をネタに八百長を依頼された事から、苦悩の時期を迎えるが、父親との閉ざされた心の扉を開き、ついにチャンピオンにまで登りつめる。妻の献身的な助けや訴えも印象的。妻への感謝の気持ちの表現も印象的。
ポール・ニューマンの初主演作品。不良の仕草がジェームスディーンにも似ている。なおスティーブ・マックイーンがちょい役で登場しています。
「渚にて」 1959年 米 グレゴリー・ペック
核戦争により地球上が放射能によって覆われた話。オーストラリアを含む南半球の一部が残されたが、次第に放射能汚染が近づきつつある中で、人々は最後をどう迎えるのか?
戦闘シーンや廃墟や死体も見せずに、静まり返った街を見せることで、戦争の恐怖を描いている。最後をどう迎えるか?登場人物はそれぞれの想いで、その時を迎えるのです。自分ならどうするだろう?冷戦時代真っ只中での反戦作品。数多くの作品がありますが、非常に違った切り口で訴えかけていると思います。有名ではありませんが名作と言えます。
印象的なラストシーン、「まだ時間はある。兄弟達よ」のメッセージに貴方はどう応えますか?冷戦時代が終わっても、いまでも核の脅威は無くなった訳ではないので・・・
「ビリー・ザ・キッド/21才の生涯(2005年特別版)」 1973年2005年 サム・ペキンパー監督
ビリーとパッドの悲しい友情が心に残る。時代の流れに逆らうビリー。メキシコに逃げて欲しい。殺すなら自分の手でとビリーを追い続けるパッド。「死んでも名は残るよな?」
オリジナルは1973年だが、より特別編として再編集されたもの。
ボブディランの挿入歌「天国の扉」も泣かせる。
「デルス・ウザーラ」1975年 ソ連 黒澤明監督
黒澤作品の中では異色ではあるが名作だと思う。シベリアの奥地探検隊とガイドをするデルス。デルスは家もなく山で暮らしている。デルスに言わせれば火も水も風も人だ。そんなデルスの深い洞察力と純真な心に、引きこまれていくはずだ。劇中の隊員達のように。そして、友達になりたいと思うであろう。劇中の隊長のように・・・。そんな感情を自然と抱かせる映画。最後は切ない。とにかく素晴らしい映画。
「レーサー」1969年 ポール・ニューマン
レースのスリリングなシーンもあるが男女の人間ドラマがメイン。男性と女性の考え方の違い・・・から生じる行き違い・・・。色々考えさせられます。割といい映画なのでよかったです。
「戦場のアリア」2005年 フランス・ドイツ・イギリス
第一次世界大戦下、一進一退の塹壕戦にて対峙しているフランス・スコットランド連合軍とドイツ軍。クリスマスの夜の奇跡の話。実話に基づいているらしいが、多少美化されているような感じがする。前日まで撃ち合いしていた兵士が親しく交流するなんて・・・ちょっと信じられない。ほのぼのした気持ちにもなりますが・・・
「シンドラーのリスト」1993年 スティーブン・スピルバーグ製作
これを名作と言わずして何と言う?そのくらい、史実に忠実に、悲惨な事実を、より効果的に伝えている。唯一、カラーで表現されているシーンに深い深い感情がこみ上げてくる。戦争は人を変える。非情が善に。悲惨が常識に。信じられない狂気の世界を創る。そんな中にも善を貫く人がいる。
最も悲惨な大量虐殺の証。600万という数字が恐ろしい・・・
実在の人が出てくるラストは・・・決して過去の事ではなく彼らにとっては、つい昨日の事だと訴えているかのよう。
ジョン・ウィリアムズの音楽も素晴らしい。
「銀色のシーズン」。巷で?話題のスキー映画!「私をスキーに連れて行って!」以来のヒットとなるか?メインはモーグルですが、飛びアリ、パウダーありのようで非常に楽しみな、雪猿の話。そう海猿の監督ですよ。それに、なんてたって白馬がステージ!昨年、あちこちでロケしてました。最後は北海道ロケだったみたいです。
これで、スキー人口減+雪不足で落ち込み気味なスキーがブームになるか?そして、こちらも人気が落ち込み気味なモーグルが再び脚光を浴びるか?はてまた、白馬がブームとなるか?さらに意外なことにBCがブームとなり第五が賑わうか?
それにしても1月12日公開は遅い!
「STAR WARS」では??なぜかアニメの「クローン大戦」を観てしまいました。これスピード感あるし名作ですよね。そして、ようやく?初期3部作(エピソード4.5.6)のボーナスDVD見ました(製作秘話とか)。特撮で苦労したと言うよりはお金や納期やキャラクター作り・シナリオで苦労したようで。ただの特撮映画ではなく、しっかりと話とキャラクターが作られているからこそ永遠の名作となったと納得。そしてSTAR WARSならではのオープニング。これも訳アリで、オープニングでクレジット出さないのは監督・役者の組合規則違反ということで多額の罰金を払ったそうです。ところで、確か「JEDI」上映一年前くらいにSTAR・WARS(エピソード4)の日本語吹き替え版を劇場で上映したのを知っていますか?たしか声の似た声優で吹き変えたはず。TV初放送時はレイアが大場久美子、ソロが松崎しげる、ルークが渡辺徹と子供でもお怒りのひどい吹き替えだったのは記憶に残り続けている・・・のです。話は尽きないのでこの辺で。。。
「華麗なる賭け」 1968年アメリカ スチーブ・マックイーン、フェイ・ダナウェー
大富豪(マックイーン)が金欲しさではなく、頭脳と可能性に挑戦して銀行強盗を行う。そして保険会社の美人調査員ビッキー(ダナウェー)は彼を容疑者と確信し近づいていくが、やがて恋に落ち…
まず耳にした事のあるオープニング曲「風のささやき」。とても不思議な曲調で耳に残る。それから斬新(当時は?)かつ華麗な映像。物語の展開を効果的に演出し、役の心情を大きく引き出している。見るものを飽きさせない。ダナウェーの美貌もあるが、二人がチェスを打ちながら愛を確信していくシーンは素晴らしい!こちらもドキドキして心が高鳴ってしまう!マックイーンがカッコいいなー
この頃のアメリカ映画はいいです。ハードボイルド的な描写。一見意味のない行動に意味を持たせる。「真夜中のカーボーイ」「スケアクロウ」なんかが浮かんできます。
「キリング・フィールド」1984年英
アカデミー賞受賞作品「THE KILLING FIELD」英語で書くと恐ろしいタイトル。これはカンボジアのあちこちにある処刑場の名前。
カンボジアの内戦によるポル・ポト政権(クメール・ルージュ)の狂気に満ちた極端な共産党政策・強制労働・大量虐殺の悲惨さを描いたもの。カンボジア人の通訳兼ガイドのディス・プラン役を演じたハイン・S・ニョールはカンボジア出身の医師で、実際に4年の間、クメール・ルージュの元で強制労働に就かされた経験を持つ。演技は素人であったが、この作品でアカデミー助演男優賞を受賞した。しかし、彼は1996年にロサンゼルスの自宅前で強盗?に銃撃され亡くなりました。
何気なく恐ろしいシーンが散りばめられている。病院では床に流れ出た血の後始末。拭いても拭いても拭いきれない。手足のない大人子供。頭脳階級者は抹殺。子供がリーダーであり大人を虐殺。沼地に広がる骨の山には涙が溢れるはず。なんと人口に対する死亡者数の20%以上が虐殺によるもの・・・だったらしい。イマジンが流れる中のラストセリフ「許すことなど何もない。」、この一言の重み。そしてラストクレジットでの物悲しいテーマ曲。
カンボジアの歴史を調べてみると理解不能で悲しみの一言。狂気の世界がつい先日まで・・・そして今も世界のどこかには存在している事実。
数ある戦争映画でもこれは是非観るべき映画。戦争の悲惨さより、ここまで変わることのできる人間の悲惨さを感じます。
「ノスタルジア」1983年伊 アンドレイ・タルコフスキー監督
18世紀の音楽家の伝記を書くためイタリアを訪れたモスクワの詩人。彼は村人に疎んじられている変人扱いの男性から、世界を救済するためロウソクの火を消さずに村の広場(温泉)を横断するように頼まれる。
「惑星ソラリス」を作成したソ連映画のアンドレイ・タルコフスキーが、初めて国外で監督した映画・・・である。
これは、全くもって難解な作品。計算しつくされた映像の芸術性創造性はすごく感じられるが。陰影の付け方、水の流れ、予期せぬ画面の展開などなど。小物一つ一つが何かを語っているようで目が離せない。しかし正直、メッセージが理解できない・・・・
「ヴァージン・ブレイド」1999年カナダ リーリー・ソビエスキー
ジャンヌ・ダルクの物語。これ、いいです。一気に見てしまいました。ジャンヌ役のリーリー・ソビエスキー。その柔らかな表情、力強い目。時に強く、時に優しく、そして苦悩する…少女のようで聖者のようで…というジャンヌ役にはまっている!ジャンヌ・ダルクは強い女…とは表現していない。神から受けた使命をまっとうしようとする純真な心だけです。同時期の「リュック・ベンソン監督」の作品とは違うイメージ?(観ていないので判断できませんが)あと印象的なのは、父親とのやりとりです。他にも素晴らしい俳優揃いです。シャーリー・マクレーンなどのベテラン揃い。 観ていて不自然なシーンのつなぎが多かったので変だなと思っていましたが、どうやら元はTVドラマであり140分にまとめたものをさらに2時間に納めたようです。もう一度観たいと思いました。
バベル 2007年 ブラッド・ピット、役所広司、菊池凛子
3大陸4言語の4箇所の話。4箇所を無理矢理つないだような気がしてならない。そこで何が言いたいのか?過剰な描写が多い気がする。刺激的なシーンもそこまでいるか?結局よく分からず、しかも後味悪い・・・というのが正直な感想。
「メラニーは行く」2002年米 リース・ウィザースプーン、ジョシュ・ルーカス
なかなか面白いです。ラブコメディですが。まあ話はありきたりですけど、生き生きした演技やテンポよい展開で飽きずに観てられます。でも2度目はないかな。
「地下水道」1956年ポーランド
第2次世界大戦末期、ワルシャワのレジスタンスはドイツ軍に蜂起した。しかし壊滅的な打撃を受け、地下水道を通って中央区に撤退しようとするが、しだいに散り散りとなり、それぞれが苦悩のうちに死んでいく。
地下水道に潜ってからが狂気と混乱の世界。気が狂ってしまう音楽家。やっと外に出れたと思えば敵が待ち構えており、そばには死体の山。出口の敵の手榴弾による仕掛けを後一個で外せるという所で爆死。ようやく外に出れた中隊長は皆が付いてきているとウソをついた部下を射殺し、部下を探しに再び地下水道へ潜る。
負傷した彼に肩を貸しながら二人で歩き続け、ようやく川への出口にたどり着いたが、そこには鉄柵が…対岸の美しい景色を見て呆然とし全てを諦めた表情をする(一番印象的なので写真撮りました)。
他にもいくつか印象深いシーンが・・・。まずオープニングで部隊紹介のナレーションと共に登場人物が移動して銃弾線を越えていく様子をワンフレームで追っていくシーン。「かすり傷よ」と言うが毛布が落ちると片足が無い女性。音楽家がピアノを弾き、家に電話するシーン。
「赤い月」2004年日本 常盤貴子、香川照之、布袋寅泰
直木賞作家「なかにし礼」のベストセラーの映画化。話は彼と彼の母親の実体験に基づいている。一人の女の生き方として…子を守る母親の生き方として…その強さや迫力に感銘を受ける。中国ロケで映像はいいものが撮れていて、非常にいい映画ではあるのだけど演出(演技?)不足のような感じがしますがどうでしょ?原作を読んでみたいです。
「甘い生活」1960年イタリア フェデリコ・フェリーニ監督・脚本
難しい映画。ローマでの上流階級の華やかだけど退廃的な有様を描いている。ゴシップ記者の主人公が上流階級のパーティなどに参加したりしては婚約者がいるにも関わらず、無意味な浮気をしていく。婚約者は自殺を図るが必死に助ける彼。富豪の娘やハリウッド女優と遊ぶのはまだいいが、次々と理解に苦しむ展開が始まる。聖母マリアを見たという子供、久々にあった父親はキャバレーで飲みすぎ具合が悪くなったのにも関わらず急いで帰ると言う。夜のお城での肝試し。そうして婚約者は離れ、自分にはできない理想的な生活をしていた友人は子供を殺し自殺…そして最後は離婚祝いパーティとやらで理解不能な言動・行動。朝になり海岸で打ち上げられた「エイ」を取り囲み・・・最後は川を挟んで見知らぬ少女が主人公に向かって身振りで何かを言っているが聞こえない。そして少女の純真爛漫な笑顔がアップされる。
おそらく浮気・自殺・エイ・会話・言葉・・・全てが無意味な話なのであろう。最後の少女の言っていることに意味があるのだと思う。川を挟んだ私とあなたは違う世界にいるのよ。こっちに来なさいよ。一緒に歩いて行こう。そして立ち去る主人公に、諦めの混じった頑張りなさいよという笑顔を送る。そしてチラッとカメラ目線になってEND。とても印象的なラストだ。
あとハリウッド女優との噴水シーンが印象的(写真)。キスしようとすると水が止まり無音となる。トレヴィの泉らしい。
「あの頃ペニー・レインと」2000年米 キャメロン・クロウ監督
1970年代のサンディエゴ。ロックに没頭しロック雑誌のライターを目指す少年が、ある雑誌社(ローリングストーン誌)に仕事を依頼され、新進バンドのツアーに同行取材する。彼はバンドメンバーと親交を深めそして一緒にバンドを追う女の子に恋をする。
期待以上に面白い映画!少年の表情、彼女の表情、何度かズームアップされるのだが、その表情に引き込まれる。母親の過剰なほどの心配振りも面白い。少年の正直さ真っ直ぐな心にバンドリーダのラッセルの心が動かされ打ち解ける有様が爽快。
実は監督自身がモデルの映画らしい。70年代のロックサウンドも魅力!
「明日に向かって撃て!」1969年米 ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード
ブッチとキッド。実在の銀行強盗をモデルにした映画。二人とも大俳優。文句なしにカッコいい!そしてキッドの恋人エッタの存在も重要。行き場を失った二人はボリビアに渡り、まっとうな仕事ができず、ひたすら銀行強盗を続けるが・・・ついに追い詰められる。撃って撃ちまくる。
ブッチとエッタが自転車に乗っているシーンは歌と合わせて、ほんの一瞬の幸せなひと時を印象付けている。この歌は大ヒットしたB.Jトーマスの「雨に濡れても」である。オープニングとエンディングのセピア色の映写・静止画と物悲しい音楽。すでに彼らの行く末を暗示していて、オープニングから悲しくなってしまう。
いわゆるアメリカニューシネマの傑作であるし、邦題の付け方がうまい!
「DREAM GIRLS」 2006年米 ビヨンセ、エディ・マーフィー、ジェイミー・フォックス
ストーリーは正直チープだが・・・それを十分カバーする歌声。途中で、何だやっぱりビヨンセの映画か・・・とも思った。ビヨンセ歌う「Listen」しびれた。しかし、何といっても、エフィー役のジェニファー・ハドソンが凄い!!この腹のそこから響く歌声。まさにソウルだ!演技も素晴らしく存在感たっぷり。他の役者も負けず劣らず素晴らしいですが。劇場でもう一度観たい気にさせます。サントラ欲しいです。
「死ぬまでにしたい10のこと」
2002年 スペイン・カナダ合作
失業中の夫と二人の子供と暮らす23歳の女性が、ガンで余命いくばくもないと宣告された。彼女はそれを隠し、死ぬまでにしたい10項目のリストを作って実行していく。夜間清掃員の仕事をしている彼女。ブールを作る仕事に就くことができた夫。両親の愛情をたっぷり受けた可愛い子供たち。楽しく生きる事を見失った母親。罪を悔いている服役中の父親。死の宣告をする医者。ダイエットに励む仕事仲間。リスト通りに恋に落ちる測量技師。過去に悲しい思いをした隣人のナース。美容院の女性。それぞれが明快なキャラクターの元、人生の深みを感じさせてくれる。ホームビデオ的なタッチが心情をうまく現し、感情移入しやすいように思えた。いい映画です。
「硫黄島からの手紙」クリント・イーストウッド監督
「天皇万歳」「靖国で会おう」。日本映画ではタブーとされるような言葉。何の為に戦う?国のため?家族のため?生き残るため?兵士の心情をさらけ出した作品。そして天皇崇拝、武士道といった神風に通じる日本兵士特有の精神論を的確に表現されているのでは。。。と感じた。「父親たちの星条旗」は悲しさ、「硫黄島からの手紙」は虚しさを感じた。
渡辺謙は好きな役者。今でも覚えているのはNHK大河「独眼流政宗」のかっこよさ。
「ドクトル・ジバゴ」 1965年米伊 デヴィッド・リーン監督
ロシア革命・第一次世界大戦を背景とした、ジバゴとラーラの愛と波乱に満ちた人生を描いた一大スペクタクル巨編。とにかく名作だと思います。こんなにも幸せと苦労と悲しみが押し寄せる人生を見せられると、今の世のぬるま湯に浸かった平和な人生が果たして幸せなのか?とさえ思えてしまった。テーマ曲も映画音楽としては有名だと思います。幸せな時、悲しい時など各所で多様なアレンジをされて、このテーマ曲が流れます。悲しい場面で幸せを予感させるこの曲が流れると、何か晴れ晴れとした気持ちになります。決して暗い映画とは思えない。最後は強引にまとめた感じがあるが愛を感じます。ロシアの冬のシーンばかりで、寒々とした気持ちになりますが、何か暖かさを感じずにはいられない不思議な映画です。
ここのところ毎週土曜日は「寅さん」の日。何年か前にテレビ東京で48全作品放送をやっていて、2/3ほど見たが、今年はBS2で全作品放映中。またまた見ている。昔は寅さんなんて・・・見てもつまらない。だったが今はおもしろい。というか素晴らしい映画と思えるようになった。寅さんの気持ち、家族の気持ちがよく分かる。年を取ったということか?(笑)
先日の39作目は後期の中でも、かなり名作。付いて来ようとする子供を諭す台詞は・・・心打たれる。御前様が「仏様は寅の方を好いている」も納得の一言。それに対する寅さんの言い方もカッコ?いい。
この映画のもう一つの魅力は日本各地の失われつつある美しい風景。特に汽車や駅や古い建物を絡めた景色は季節や生活感を盛り込んだ情緒溢れるもの(エンディング)。
あとオープニングの寅さんの夢もバカっぽくて面白い!
黒澤の最高傑作!この作品でインスパイアされた巨匠が多いのもうなずける。黒澤含め脚本家が旅館にこもり、それこそ命を削って書き上げた脚本。その完璧なまでの人物設定と展開。そして当時としては異常なほど長い制作期間(3年?)と巨額な制作費(3億円?)。そのため会社から撮影中止しろと言われるが、上層部に未完成の作品を見せたところ続きが見たいとのことで撮影が続行されたなど逸話は多い。
菊千代を演じる三船敏郎、志村喬の演技も素晴らしいが、エキストラの村人の一体感ある演技もまた作品の質を高めている。七人や農民の個性。どれも良く練られていて完璧。最後の雨と泥の中の戦いは名シーン。またテーマ音楽もこの映画を傑作にした一つ。かの有名な西部劇にとどまらずスターウォーズにも通じる、様々なエッセンスを含んだ映画。
「父親たちの星条旗」。クリント・イーストウッド監督。史実としてのリアルさ。ゲロが出そうなほどの映像。そんなことはどうでもいいことで・・・・つくづく平和な生活ができている今に感謝。そして、このような戦争の事実を忘れることなく、死んでいった人の命を無にする事無く・・・歴史は繰り返すなんて嘘であって欲しい。
エンドクレジットに本映画のモデルとなった実際の写真がスライドされてるが、この並べ方が絶妙。一枚一枚真剣に見ていくと、だんだん悲しくなっていく。
61年前の開戦日である1208を目前の今、この映画を観る事を薦めます。そして第二部も必ず・・・
「スウィング・ガールズ」 2004年 矢口史靖監督
最高に面白かった!女子高生の可愛さ・・・もあるが、なんといっても田舎・東北なまり・雪国という設定が、ほのぼのした感じを与えている(米沢ロケ)。明るく元気に!やり遂げる!といった気持ち良さが全編に表れていて心地よい。
アカデミー賞・カンヌでも賞を取っている、コメディ作品。台詞無しに淡々と進んでいくお笑いシーンの連続。こっけいなテーマ曲と奇妙な効果音と共に自然と頬の筋肉が緩んでくるほのぼのした感じ。面白さを羅列すると…1952年としては超モダン(近未来的?)な豪邸とユロ(伯父さん)の住む下町のアパート。ユロがそのアパートに帰ってきて、最上階の自分部屋に行くまでのシーンには大笑い。なんと手の込んだ仕掛けでしょう!鍵の隠し場所。小鳥の鳴かせ方。いつも傘を持っている。お客さんが来るたびに噴水の元栓を開けるが、親戚だと止めてしまう。庭でのパーティ。犬のせいでガレージに閉じ込められる。やたらと楽しそうに立ちションする野良犬たち。大人をからかって遊ぶ子供たち。掃きながらおしゃべりに夢中できれいになっているのか分からない人。豪邸や車や工場のモダンさと、下町の庶民生活と人間臭さの対比。なんともお洒落です。ただのコメディでは終わらず、最後にはほのぼのとした結末が待っています。どうもユロ伯父さんの話は他にも2作品ほどありそう。ちなみに写真はモノクロですがカラー作品です。ところで1952年は昭和27年です!当時の日本の人にはかなり驚かされた作品だったのでは?
「タクシードライバー」1976年米
都会を感じ、その裏の寂しさ・孤独さを感じさせるテーマ曲。そしてロバート・デニーロ演じるタクシードライバーの少しづつキレて行く感じ。そして爆発。名演ですね。若々しくてかわいいという感じのジョディ・フォスターもよし。名作です。
「シェーン」1953年米
西部劇の名作。子供がストーリの中心的存在な西部劇はあまりないでしょう。ラストの「Shane、ComeBack !」は有名なセリフ。
「下妻物語」
先日TVで放送されました。深キョンもかわいいけど、ぶっ飛んだ映像、テンション高い?演技で楽しかった。桃子がイチゴに頭突きくらってペシャと倒れるのが好き。(笑)
2000年 イタリア
「ニューシネマパラダイス」のジョゼッペ・トルナトーレの監督作品。マレーナこと「モニカ・ベルッチ」の色気が物凄い。モデル出身。”イタリアの宝石”とも呼ばれている美女。「マトリックス」シリーズにも出演している。あー素晴らしい映像。少年と同じ気持ち。切ない。ラストのマレーナの毅然とした態度に何かを感じるはず。しかしテレビの吹き替えでは・・・いまいちかな。
ダ・ヴィンチ・コード 2006年
ずいぶん手の込んだ謎解き。おかげで2時間以上飽きはしないけど集中力必要。見応えあったけど、一度観れば満足かな。主演はトム・ハンクス。オドレイ・トトゥ(アメリに出演)。そしてジャン・レノ。
ANGEL-A 2005年 仏 リュック・ベッソン監督
いつもの通り何の予備知識もなしに観た。橋の上で二人が出会う・・・くらいしか知らなかった。180cm。ポケットの右手。監督最後の10作目。徹底したシークレット製作。全部後で知ったこと。フランス映画らしい、ユーモアに溢れテンポ良い展開。感激した。なぜだかすがすがしい気持ちになった。帰ってから鏡を見た。もう一度観たい。また同じ気持ちになれるか?なぜモノクロなのか?そしてエンドクレジットのMUSICも良かった。お奨め。先入観持たずに見るのが良いと思う。
連休後半はHDDレコーダの録り貯め映画を集中的に消化。計9本かな。しかし消化しきれず。
「キャラバン」1999年 仏・ネパール・イギリス・スイス合作
ネパール北部の山村で、交易生活を営む高原民族のキャラバン隊。指揮を執る地位と伝統の継承をめぐる、長老と若者の対立と、過酷なヒマラヤ越え。が内容。特に心動かされるものはなかった。
「ソフィーの世界」1999年 ノルウエー
世界的大ベストセラーの映画化。「あなたは誰?」の手紙から始まる14歳の少女の哲学の歴史をたどる旅。なかなか面白く哲学の話が聞けます。普通の生活と時空を越えた旅とのギャップ。とても不思議な感じが最後まで続いて飽きさせない。コミカルだけど内容はシリアス。グッド!原作本はとても分厚いそうで・・・
「愛と喝采の日々」1977年 米 シャーリー・マクレーン、アン・バンクロフト
バレエの物語。若い頃、競い合った二人。一人は主演をもらいいまだ現役、もう一人(マクレーン)は主婦の道を選んだ。久々に再開した二人は互いの生き方に嫉妬。長年の二人の間の確執が弾け飛ぶ喧嘩のシーンは見所。才能ある娘にかたや夢を託し、かたや母親気分を味合う。女性の友情、子供との関係、男との関係・・・色々なエッセンスが散りばめられている逸品。
「不良の掟」1956年 仏 マリナ・ヴラディ ウェストサイドストーリーの原型みたいな感じがした。若者不良グループなんてところや、二つのグループの争い。そして最後は悲惨な結末みたいな所がそっくり。印象は・・・マリナのぽっちゃり顔と印象的な目でしょう。モノクロ。 「老人と海」1958年米 ヘミングウェイの名作の映画化。孤独で男気のある老人が良く描かれている。サメとの戦い。そしてその後の喪失感。老人は誰を責める訳でもなくただ「遠出しすぎた・・・」とつぶやくだけ。老人の尊厳が守られた。少年もそれがよくわかっている。 「禁じられた遊び」1952年仏(モノクロ)ブリジッド・フォセー ホント久々に見た。やはりラストの少女が「ミシェール、ミシェール・・・」と何度も叫ぶシーンは泣ける。「ママー」と一度つぶやく所なんて…少女の心がこのワンシーンで理解できる。水車小屋の十字架が立ち並ぶ光景。とても美しく、尊い感じを強く受ける。死んだ犬を連れまわすのも印象的。子役の演技の素晴らしさ。純真で不安で寂しい感情を素直に現している。どうにもならないほど名作。戦争の悲惨さ。ワンカット、ワンカットが丁寧に考えられて作られている。素晴らしい音楽も悲しさを引き立てる。こんな映画は今の時代では出来ないのであろうか? 爽快さだけのアクション映画やアニメばかり、しつこくリピートで放送しないで、こういう映画をゴールデンでやらないものか? 「野生のエルザ」1966年英 みなしごのライオンの子供を育て、野生に返すまでの物語。アフリカの大自然が舞台。見るものを驚かすライオンとの触れ合いと愛情。フィクションであり本も出ている。しかしその過剰な溺愛ぶりに疑問も抱いた。映画にはなっていないが本の方で続編もある。エルザとその子供たちのその後だ。しかし後味悪い結末となっているようである。 「ル・ブレ」2002年仏 フランス映画らしいコメディタッチ・アクション。フランスのアクション物はハリウッドよりはお金がかかってないようだけど、強烈なスタントやテンポ良い展開と笑いありでなかなか面白い。この映画も観覧車を使ったスタントが見事!フランスってカースタントが昔からすごいと思う。「男と女Ⅱ」のオープニングとか思い出した。 「海猿」 面白かった。まあ「踊る大捜査線」チックな中身でしょう。二度見はないかな~
キャシャーン。全編、CGを多用した刺激的な映像。原作とは違う内容となっており、反戦・ベトナム映画を思い出させた。漫画を無理やり現実的なものにした歪があるが、独特の映像観は楽しめる。色々酷評もされているが、何か心に残る事があるでしょう。
キャシャーン。全編、CGを多用した刺激的な映像。原作とは違う内容となっており、反戦・ベトナム映画を思い出させた。漫画を無理やり現実的なものにした歪があるが、独特の映像観は楽しめる。色々酷評もされているが、何か心に残る事があるでしょう。
え?終わっちゃった・・・が感想。特に劇的な展開もないし、なんとなく終わった感じ。アクション物は難しいですね。観客は次々とアッと驚く展開を期待してしまいます。ジョディ・フォスターは文句なし!ですが。
ハリウッドが描いた日本の「美」。次第に違和感を感じてくる。英語を話す日本人。日本人ではない芸者。日本語を話す外国人。しかしスピルバーグだけに細部にわたって完璧に日本を演出しようとしています。それは景色・生活・風習あらゆるものです。そして豪華絢爛さに酔いしれます。だけど違和感を感じます。ところがです。この違和感を感じる気持ちで…とくに言葉。日本語の美しさを取っ払った状態だからこそ日本の神秘性を客観的に感じることが出来てくる・・・ような気がした。見終わると不思議な感覚がありました。よく分からないので、もう一度見るべきかなと。Blue Eyesにヒントがあるはずです。水が流れるような瞳です。
大後寿々花の演技には素晴らしいものがありました。渡辺謙、役所広司、桃井かおる、工藤夕貴もさすがに日本を代表する役者。ハリウッドスターに引けをとりません。チャン・ツィイーの清楚さ、ミシェル・ヨー、コン・リーの艶やかな姿。舞の海も出ています(笑)。そして美しい映像に一見の価値ありです。
ハリウッドが描いた日本の「美」。次第に違和感を感じてくる。英語を話す日本人。日本人ではない芸者。日本語を話す外国人。しかしスピルバーグだけに細部にわたって完璧に日本を演出しようとしています。それは景色・生活・風習あらゆるものです。そして豪華絢爛さに酔いしれます。だけど違和感を感じます。ところがです。この違和感を感じる気持ちで…とくに言葉。日本語の美しさを取っ払った状態だからこそ日本の神秘性を客観的に感じることが出来てくる・・・ような気がした。見終わると不思議な感覚がありました。よく分からないので、もう一度見るべきかなと。Blue Eyesにヒントがあるはずです。水が流れるような瞳です。
大後寿々花の演技には素晴らしいものがありました。渡辺謙、役所広司、桃井かおる、工藤夕貴もさすがに日本を代表する役者。ハリウッドスターに引けをとりません。チャン・ツィイーの清楚さ、ミシェル・ヨー、コン・リーの艶やかな姿。舞の海も出ています(笑)。そして美しい映像に一見の価値ありです。
「Mr&Mrs スミス」 2005年 ブラッド・ビッド、アンジェリーナ・ジョリー
二人は本気で戦うことで愛を確認したってところですかね?先に銃口を下げたのは男の優しさ・素直さ、好きなのにも関わらず本気で戦いを仕掛けるのは女の素直になれないわがままさ・強情さ(これについては反論がありそう・・・だけど)、がうまく表れていたと思う。アンジェリーナがものすごい迫力ありでセクシーでしたよ!
というわけで面白かったので、お勧めの一本!
「Mr&Mrs スミス」 2005年 ブラッド・ビッド、アンジェリーナ・ジョリー
二人は本気で戦うことで愛を確認したってところですかね?先に銃口を下げたのは男の優しさ・素直さ、好きなのにも関わらず本気で戦いを仕掛けるのは女の素直になれないわがままさ・強情さ(これについては反論がありそう・・・だけど)、がうまく表れていたと思う。アンジェリーナがものすごい迫力ありでセクシーでしたよ!
というわけで面白かったので、お勧めの一本!
最近のコメント